生理痛の薬膳 症状別の食事をまとめました。
[ふきだし set="考える1"]毎回生理痛がひどくて辛いの、痛みを和らげるが食事法はないかしら[/ふきだし]
[ふきだし set="まほ2"]生理痛の原因は様々。あなたの原因に合わせた食べ物を摂ることで痛みを軽減できますよ。[/ふきだし]
生理痛の原因は様々
西洋医学でも生理痛にはさまざまな原因があると言われます。
主に、ホルモンバランスの乱れ、体の冷え、ストレスなどです。
栄養学では基本的には血も元となる鉄を多く含む食事が推奨されています。
あわせて女性ホルモンを整えてくれる大豆製品、体の調子を良くしてくれる野菜類や果物類も一緒にとると良いでしょう。
中医学では基本は補血!生理で血を消耗するので補血は必ずするようにしましょう。
補血食材は黒豆、金針菜、木耳、ほうれん草、にんじん、なつめ、黒ゴマ、ぶどう、あさり、いか、牡蠣、うなぎ、さば、牛肉、カモ肉、卵など。
女性は普段から血を補うように心がけることで、生理痛も改善しますが、美容にも良かったり、ストレス改善にも効果があります。
また、中医学では生理痛の症状も体質によって変わってきます。症状別の養生もすることで、さらに生理痛の改善効果が期待できます。
生理痛は症状別に主に4つのパターンに分かれます。
自分に一番あてはまる養生を実践してみてください。
症状別の養生法
①きりきりズキズキ刺痛タイプ 肝気鬱血
- 刺すようなきりきりズキズキとした痛み
- 普段からストレスが多い
- 胸脇がパンパンに張ったようになったり、胸が張る
- 経血の色が紫っぽいまたは塊で出る
- 経血の排泄がスムーズではない
子宮は肝経絡上にあるので、ストレスなどによって気の巡りが悪くなると、血の流れが滞り生理痛となります。
血が詰まるので瘀血にもなりやすく、紫色っぽい経血となることが多いです。
ストレスが多い人はアロマでリラックスしたり、ゆっくりお風呂に入るなど気持ちをリラックスできるようにすると良いです。
食事では良い香りのする薬味をたくさん使ったり、良い香りのする花をお茶に入れたりすると血の流れをスムーズにしてくれます。
そば、しそ、三つ葉、みょうが、シークワーサー、すだち、みかん、クミン、陳皮、カモミール、ジャスミン、ラベンダーなど
②なんだかしんどい疲労感タイプ 気血両虚
- 生理中または生理後に痛くなる
- 生理の量が少ない、色が薄い
- 疲労感がある、力が入らない
- 顔色が悪い
- 眠れない、眠りが浅い
虚弱体質の人はもともとエネルギーのもととなる気と血が足りていないことが多く、さらに生理で血を失うので痛みとなって現れます。
食事は補気と補血のできるものを食べて体の内側からエネルギーチャージしましょう。
消化しやすく体に負担をかけない食べ方で食べるのをおすすめします。
お粥やポタージュにしたり、硬い肉類やいかなどはつみれにすると胃に負担かけにくいです
羊肉、牛肉、黒ゴマ、にんじん、なつめ、クコの実、くるみ、きのこ類、山芋、じゃがいも、栗、鶏肉、うなぎ、いか、ほうれん草など
③腰が冷えて痛いタイプ 腎陽虚
- 腰にだるく張ったような痛み
- 虚弱体質である
- 冷えている
- 初潮の時期が遅い
生理中に腰が痛くなる人は腎が弱いことが多いです。腎の虚弱は生まれもったものであることもあるので、腎に良い食べ物は毎日摂るようにしましょう。腎に良い食べ物はアンチエイジングや美容にも効果的です。
冷える人は体を冷やさないように注意が必要です。冷たい飲み物や食べ物は避け、温かいものを食べると良いです。
くるみ、羊肉、エビ、ナマコ、にら、キャベツ、ブロッコリー、栗、たい、レバー、ホタテ、カシューナッツ、黒ゴマ、いくら、カツオなど
④ホットな灼熱タイプ 湿熱
- 微熱がある
- 普段から黄色く粘るおりものがある
- 鈍痛または灼熱痛
生理前や生理中に痛くなることが多く、熱感を感じることもあります。
体に余分な湿と熱が多いので、湿気を排出する食材と体の熱を冷ましてくれる食材を合わせると体が楽になります。
はと麦、小豆、セロリ、豆もやし、しじみ、モロヘイヤ、こんにゃく、きゅうり、冬瓜、かに、昆布、わかめなど
まとめ
生理痛がひどく食事では治りそうにないときは漢方薬もお勧めです。私は生理痛がひどかったときに処方してもらった婦宝当帰膠という漢方があるのですが、1か月ほど飲み続けると症状が改善して痛みがなくなりました!生理痛がなくなるとこんなに元気になれるんだだと思いました。もちろん食事での養生も心掛けています。
それでも生理痛が特にひどく、治らない場合は大きな病気が隠れているかもしれません。病院で診てもらうことをお勧めします。
中医学では生理痛はないのが普通だと言われています。本場の中国などでは生理の時は血を補うものをたくさん食べるような養生をしているんだとか。 私たちも日ごろの養生で生理中でも元気に過ごしましょう。